中継地点

 昨日友人と話してて思ったこと。
 まず、初心者はわかりやすいものを好む。むしろ難解な物を与えても理解出来ない。わかりやすい物から段階を踏んで段々複雑な物を理解していく。難解な物を読み解く面白さに目覚めてしまったら、今度はその複雑さに見え隠れする見栄や自己主張が煩く感じられるようになってきて、再び単純なわかりやすい物へと回帰していく。それが好みという物です。
 基本的なパターンはこんな感じ。ではこの好みにおいて、「中2好み」とはどの段階にあるのかと言うと、理解を進めて複雑な物を好むようになった段階からその終端までを指していると思われます。優越感ゲームでいうと「俺はお前らより難しい事がわかっているんだぜ」と言ったところでしょうか。最近はそこを通り越して単純化していく侘び好みの過程にも高2カテゴリが降臨してしまっているわけですが、それは恐らく優越感ゲームから抜け出せないにわか侘びに至ってしまった証左と言って良いでしょう。


 ええ、俺のことですね。優越感ゲームからの離脱は難しいんですね、罠ですかこれは。この邪悪なゲームから抜け出すにはもはや宗教しかないんじゃないかなぁ、なんて、最近はそんな事を考えてしまう自分が凄く嫌です。


 こと最近は漫画のみに傾倒している俺ですが、オーラルに楽しめるようになるのが目標になりつつあります。子供向けの単純な漫画から、中2向けのこってりした漫画、やりすぎちゃって何言いたいのかわからない一大サーガに変貌した難解な漫画、そこを突き抜けて原点回帰を果たした侘びた漫画、そういうの全部ひっくるめて楽しめたら幸せなのになぁ。なかなか難しいです。