メモ

 よく「人類は知性を武器に覇権取った」みたいな話があるけどあれってどうなんかなあと思った話
 一応今のところの定説としては人類の起源はアフリカにあるわけで、てことはアフリカでのニッチ獲得に成功した黒人が人類最高峰(当時)だったのかなあと思うんだけど、現状のイメージ的に黒人って人類最強じゃないスか、身体能力的に。力こそパワーどころじゃなく。視力とかパないし。その割にこのご時世でも暗黒時代だったりするし、割とふつーに呪術の里だし。
 まあ黒白黄色とアラブ系くらいで雑に括ったらあかんのだろうけど、結局パワー負けして都落ちした連中が小狡く立ち回って必死に生き残ってきた結果、本拠地で覇権取った連中より先に進んでお礼参りしたっていう因果はなかなか面白いなとは思う。そりゃもちろん辛酸なめた結果だったり多くの犠牲だったりがあるんだろうけれど。
 そこを素直にフロンティアスピリット溢れる先進者たちの挑戦の結果なんだなあとかあっけらかんと言うような人間にはなれなかったんだなぁ俺、歪んでるなあとは思ってますよ、ええ。そういうタガの外れた連中はいたと思うけれど、大多数はそうじゃなかったんじゃねえの?って思ってる。ソースはアメリカ。
 そう考えると冒頭の人類って…って気持ちになるんだけど実際どうなんだろうね、まあいいんだけど。
 どうでもいいけどそんな感じで知性最高峰とパワー系最高峰は同一種族に付与したらいかんとおもうのです。本当にどうでもいい拘りだな。
 実際どうだったかは知らないけど酸素濃度や食料の問題を抱えた浅瀬に追いやられた負け組魚類から両生類が産まれて、その中で水場から追いやられた連中から爬虫類が産まれて、さらにそこから温暖な土地を追い出された奴らから恒温動物、鳥類や哺乳類が産まれて…みたいに負け組が新天地で強くなって凱旋もとい捲土重来してきたと考えると割と胸のすく話というかイソップも満足げに頷くレベルの寓話でドリームあるよねって気がしてくるよね、俺は好きだよそういう話。
 それは性能の向上を目指したアップデートなんかでは決してなくて、現場で発生した不具合に対処した結果のパッチワークでしかないんじゃないのかなあ。
 だからきっと、制約の中で工夫したりするような押し付けられた不合理に立ち向かわなければいけないんだろうなあと改めて思い知らされたという話。まあ俺のポジションは都落ちして怨嗟の念と共に滅ぶタイプなんだけどね。立ち向かうには気力が必要で、その気力を維持するための何かを揃える努力を怠ったのが敗因だと思ってる。やはり俺も砦の虜になった方だったかな、アルチュセールも冷酒と同じで後から効いてきたか。その場で効くために必要なものってなんだろうね、想像力というよりなんかもっとドロドロした何かが必要だったんじゃないのか。