ぬるぽ辞典を読んでたらこのザマだよ。

 2ちゃんねる週刊少年漫画板「俺たちでNARUTO用語辞典を作ろうぜ」スレのまとめサイトを読みふけっていたらこの時間だよ。ガキの頃に読んだ「wizardry辞典」と同じで内輪ネタだらけというか内容を知らない人には面白くも何ともなく、知りたい情報はどこにもないと言う、「読み手がどう受け取っているのか」の辞典ほど面白いものはないな。事実を記述する辞典ではなく、認識を述べる辞典と言えば良いんだろうか。個人的には作品を素直に楽しむだけではなく、こういうパロディも楽しめれば上等だと思ってんだが、さて。


 自然体験豊富なほど高学歴・高収入? 青少年教育振興機構調査
 http://sankei.jp.msn.com/life/education/100620/edc1006201956002-n1.htm
 大事な地の文は「自然で遊ぶことで探求心や知的好奇心が刺激され、学習意欲や社会への関心が高まるのではないか」くらいかなあ。人間普段いる世界だけで暮らしてると効率化と最適化で視野が狭くなるという適応能力の弊害を抱えてるもんだから適度に外部情報のインプットを喰らって見識を広げるべきと言う認識があるけどね。
 会社の先輩が言うところの「若いうちはガンガン金使って遊ばないとダメだ」というバブル思考に一理あると思うのはそういった理由から。それがキャバクラやナンパである必要はない(彼らはそれだと思っている)のだけど、自分とは違う環境との交流は認識の幅を広げてくれるし、マンネリしがちな生活に風穴を開けてくれるよ。…どうも俺はいろんな人に風穴を開ける役割を割り振られがちだけど、そんなに異常な認識論振りかざしてるのか?
 自分と関係のない世界との接触は、一見無駄な行動なんだけどね。そこを無駄にするのは自分の器であるって認識はみんな持ってないらしいけど。きっつい言い方をするなら、無駄なものが見えるうちは見識が狭いだけだと思うよ、俺は。自分のリサイクル能力を棚に上げて他人を批判するのは如何なものなんスかね。まあ考え方の違いなんだろうけど、洗練されたのか単純化されたのかわからない理論を振って来る人を見てるとたまにそんな事を思う。


 【安藤慶太が斬る】はやぶさ帰還と事業仕分けに思う
 http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100620/stt1006201801003-n1.htm
 で、この問題に行き着く訳なんだけど。おおむね、ネットやテレビで見た事業仕分けから類推するに、この作業に不足してたのはビジョンだと思うんスよね。政府の長期ビジョンが無い中で「とりあえず予算を減らそう」ってトコだけ見てやっちゃったからこういう結果になった。もちろんプレゼン側もそうなんだが、国の仕事なんだから、その事業でどんな国を目指すのかを大枠でも良いからプレゼンテーションした上で、そこに辿り着く為に必要な事業を提案、予算を提唱するのが筋だと思うんだ。そうなってくると各省庁の思想のぶつかり合いが生まれる筈なんだけど、そこ完全にスルーしてやってんだろ?ダメだろソレ。
 まあ事業仕分けの性格上、そういうシステムを構築するのは難しいと思うんだけどね。政治主導と言いながら屋台骨も無くこう言う事やっちゃってた事に最近気が付いたけど、識者は初期の頃から指摘してたの?


 まあ偉そうに人のこと言ってられる立場には無いんだけどね。向かうべき目標とそこに至るアウトラインをきちんと組み立ててそれに従って行動しなさいってのは、ぶっちゃけ仕事でも良く言われる事だったりするし。気付いててもやりたくない仕事だってのもわかってるんだけど、まぁやらないとダメだよねえ。