ひょんなことからドツボ

 ハックスが心底気持ち悪いな、と思ったので俺はもう駄目だ。病気が進行しすぎたようです。
 まず今月のハックスは割といい話と言うかナイス友情であり基本的に皆さん好感を持って読んだんじゃないでしょうかと思うんでそこは誤解の無いように言っておくよ。俺が不快に感じたのはそうね、発作的にああいうのにもの凄い嫌悪を感じるという話なだけなのだなあと思った。ええとこれに対しての説明は大まかに二種類あるのだと思う。

 ひとつは、気持ち的には大変浅いところの気持ちとも言えるのだけど、散人左道の「…これが愛か」という下から目線の自虐と嫉妬と憎悪が入り交じった全然爽やかくない気持ち悪い笑顔の左道黒月真君そのものですね。根は深いのだろうなあ、随分経つけどああいう気持ち悪い笑顔と浅くて力強い邪悪は時々湧いて来るよね。その感情を表現した水上先生の作品では最近とんと見ないと言うか、うまくマイルドになってると言うか、乗り越えたんだろうなあと勝手に思ってるけど。まあ俺は全然乗り越えてないと言うか、またそういうマイナスイオンが幅を利かせているのでアレだ。「その生き方って楽しい?」って訊かれたらかぶせ気味に「楽しい訳があるかよwwwこのド低能がwww」とか言うレベルのソレです。ああ嫌だ。レヴィが、ちびメイドに指摘されたのも恐らく似たカテゴリの邪悪だと思いますが、ああいうのを搭載して生きる人生はロクなもんじゃねえと言うことは人間忘れたらいけないと思うよ。

 もうひとつは、基本的に似たような感情なんだけどブラックラグーンでの「なぜ(中略)こうまで違ってしまったのだ?」という科白があったんだけどアレなんだろうなあ、全然気持ちが切り替えられてないですよ的な。それは結局未練だったり足を止めてしまっているのだったり、結局未熟と言うかなんというか、おあつらえ向きなフォローが見当たらないレベルの大変可哀想な醜態なんですが、そこにいて何かを手にいれる訳でもないのに居心地が良いように感じてしまうのは正直麻薬だよなあと思わないでもない。まあ人生色々だよな。みんな頑張ってよ。