本当のことは知らない。

 個人的には「マッチョに追いやられた弱者が環境に適応していくのがフロンティアスピリットっスよ」と思うの。自分の居場所を作る為に戦うことを否定はしないけれど、それってお前らをボコにしてたマッチョどもと何が違うんスかーねー、語るに落ちたなとか思う訳ですよ。割と過激系の思想全般に対して、俺はそう感じてるので懐疑的。
 まあ「道具に合わせる」ために技術を磨いて道を往くのが日本人だしねえ。湿っぽい島国気質は色濃く継承しちゃってんな俺も。「自分の為に道具がある」って洋風に割り切るのはどうもなあ。仕えねーのは道具じゃねーよ、お前の腕だって思っちゃうんだよね、善し悪しは別としても個人の能力の方に目が言っちゃいがちと言うか、ああそうか逆に道具は道具と割り切ってるのかも知れないなあ。誰が使っても同じ物だからこそ、それの性能は使い手の評価と結びつかないのかも知れない。弘法筆を選ばずって好きだしね。なんか通っぽくてwww
 まあ、ちょっとのお金と明日の飯があればそれでいいよ、自分の手に余る何かを望むくらいなら、自分の身の丈に合った居場所を探すよ、ヤドカリみたいに成長したら乗り換えていけば良いだけの話。ただそれだけなのになあ。
 だからフェミとか嫌いなんだよね。一体誰と戦ってるんだろう。要するにお前ら勝ち組になりたいだけなんだろ、そうやって殴り合ってろよ。俺は降りる。めんどくせーし、暴れてニッチの上層行きたいなら行けば良いよ、でも自分の望む環境に世界を作り替えるなんて絵空事の徒労に囚われるくらいなら、俺は自分の居心地良い場所を探しに出かける方が楽しいと思うけれどね。見つからなくてもその旅はなかなか乙なもんですよ。まあ貧乏くじなのかも知れないけれどね。そういう風に生きていきたいんだよ。
 俺が思うに、最初のサルは森の覇者の暮らしに飽き飽きして平野に進出した訳ではないと思うんだ。森から追い出されて平野で生き延びたら一大勢力になってただけの話のような気がしないでもない。まあ、本当のことは知らないよ。でもね、余興でフロンティアを目指す奴と、命がけでそこにしがみつくしかない奴なら、どっちが生き残るんだろうなって、思ったりする。まあ案外超エリートが新世界進出で更に勢力拡大したってオチも十分あり得るんだろうけれどね。でもそれじゃ面白くないんだよなあ、カタルシスが足りないんだよ。