こんばんは。

 若いから絶望するんかね。毎日のように「自殺します」とか糞スレ立てるVIPの気質は伺い知れないな。「思い立ったが吉四六」と言ってだな、思いついたら即実行がVIPの良い所だろうに。ま、良い暇つぶしにはなるから俺は止めるけどね。他人の都合はどうでもいい。そこまで責任持てないし、そもそも持つ気はないよ。そこで変わるような軽い人生観なら、変えちまった方が面白いんじゃないかと思うだけ。「野良猫に無責任に餌やるようなもんだ」って言うけどさ、人も自然の一部なんだから、たまたま餌が貰えたって良いじゃない。それに甘えて自活能力が無くなった猫は死ねば良い。それは甘ったれた猫の責任だよ。気まぐれな自然の責任じゃない。いつだって助けてくれる都合のいいヒーローなんていないんだよ。たまたま行き会った幸運を喜ばれても、感謝される謂れもないし、ましてや批判される筋合いなんて更々ない。
 まあ俺も自殺願望ないって訳じゃないし、とっくに夢も希望も持っちゃいないけれど、それは状態でしかないんだなって事くらいはわかってる。今をひっくり返す奇跡的な出来事がないだけでね。でも、人間の見る景色なんて、ひとつのパラダイムシフトであっけなく変わる。大切なのは受け入れることで、向き合うこと。あn…ああこのネタはダメなんだっけ?まあ、うまいヤツは居るよ。羨ましいけれど、俺には出来ないからなあ。Kの亡霊を引きずって振りほどけないでいるのがお似合いなんだろう。先生は笑っちゃうほど空っぽだったけれど、まだその亡霊には取り憑かれていないみたいだ。両方とも「自分を受け入れられなかった」人間の筈なのにね。その一点に於いて彼らは同質なのに、片方の亡霊に取り憑かれるのはなんでなんだぜ?
 多分、俺にとって「理想」は一生つきまとう物で、「善悪」は要らない物だからなんだろうな。「良心」という「理想」を持ち合わせていない、のかな。もしくは、自分なりの「良心」に反していないだけなのか。…それはねーな、寝取った時点で俺はもうそっち側には戻れないものな。自分がやられて最低だと思った行為を他人にカマした時点で、俺の良心なんざゴミ以下になってるんだよ。「綺麗事だけじゃやってけませんよ」っていうけどね。でも自分がやったことを忘れてヘラヘラしてたら、今以上にクズになるんだろ?それはヤだね。自分がクズだって自覚してても、これ以上クズになりたい訳がない。
 だから「なりたい自分」になれなかった自分を受け入れられずに絶望して死ぬ事はあっても、そこに正しさを求めたりはしないと思う。自分の薄汚い性根と折り合いをつけたというか、ね。…先生のアレが、正しさを求めた結果なのかはわからないけど。でもまあ、Kにしろ先生にしろ、彼らの求めた理想は俺の見ている理想よりずっと志が高かったことは確かだね。それが「恥ずかしい」と思うほど俺も若くはないのが救いと言えば救いか。本当に小さな理想なんだけどなあ、何で叶わないのかな。
 でも、そうやって信じてる俺の生き方だってこのまま鬱々と過ぎていく保証なんて無いし、良いことだっていっぱいあるんだよ。ま、それが絶対あるなんて保証は安請け合いだからしないけれど、希望を持つのは悪くないんじゃないのかな。ボッシーだったアイツも彼女を振った俺はもうダメだー生きる資格がないんだーとか何だかんだ言ってたけど、まだ生きてるし。今あの時の話をしたら笑ってくれるのかな、久し振りに呑んでみたいよ。


 まぁね。「こうなりたかった」ってのと今の自分との折り合いをうまくつけられないのが一番ダメな話で、自殺の原因って要するにそれでしかないのかも知れないね。その乖離が許容出来るレベルを超えたらもう死んだ方が楽なのかも知れない。それが要約された「絶望」で、その乖離を受け入れられれば、また先に進める。俺には難しい話だけどね。ただ「受け入れなきゃ殺される」って理解してからは、アレとも少しうまく付き合えている気がする。油断は出来ないのだけどね。自分が作った虚像に殺されるのはねえ…流石に滑稽だよwww アレに殺されるのだけは勘弁だわ。
 そんな今の俺を支えているのは俺のことを見捨てないでくれている方々であって、恩返しはしたいと思っているけど、それが義務じゃないことも理解していればそれで良いと思ってる。どうせ人生は下らないし、個々人の価値なんて大きな視座で見ればゴミみたいなもんだ。でも、それがかけがえのない愛おしい物だって知っていれば、世の中案外捨てたもんじゃあない。


 汎神論が無神論に繋がるように、価値の拡散は価値の希釈、消滅を招くけれど、全否定の果てには清々しいまでの全肯定が広がっている。そんな一見出口のない回廊のような思考が、実は螺旋階段みたいに上下に繋がってるって気付いた時に、見える景色は本当にスカッとするよ。あの時見た景色と、今また見たこの景色は、同じようで実は変わってる。次に来た時にはどんな景色になってるんだろう。そうやって自分が見た情景を、誰かにきちんと伝えられたらもっと素晴らしいのにね。色や形や匂いや空気や、その時の気持ちや感動を伝える方法があれば良いのに。
 ま、俺が一番興味津々なのは、「自分が死ぬ時に見る景色」だけどね。どんな気持ちになるのかな、やっぱり悔しいのかな、それともホッとするんだろうか。早く知りたい気もするし、その楽しみは最期まで取っておきたい気もする。まあ、死ぬときが最期なんだけどなwww