マスタークラスですから。

 「マスタークラスがレベル13なのはおかしい。最下層モンスターに赤子のようにあしらわれて何がマスターだ」
 と、良く聞きますが。学問で言えば修士レベルですし。達人程度では無理なんでしょうよ。ドクタークラスやプロフェッサークラスがもしあれば、納得してもらえるのかなあ。
 で、得物屋さんでデータを眺めながらいろいろ調べた結果のWiz外伝系の8職業雑感。

・戦士
 「転職させる必要ねーじゃん!!」8職中2番手の成長の早さ、HPの伸びによる「壁」「ダメージソース」という前衛能力の高さに加え、キャンペーンクリア程度のプレイ時間では優遇された武器、防具もあいまって戦士最強状態で笑った。子供の頃は「基本職なんて要らねーよ(プ」とか言ってたけれど、玄人好みどころか普通に主戦力。すみません俺が間違ってました。


・魔法使い
 さりげなく基本職中で一番成長が遅いと見せかけて侍並みに成長が遅いとかふざけてんのか。HP低い、装備無い、成長遅いと三重苦に喘ぐけれど、序盤のダメージソースとして鉄板の重要度が災いしてなかなか戦力から外せない。でも繋ぎ職業。高レベルになっても体力の伸びが悪いので無駄にダメージがでかい外伝シリーズではキャンペーンクリア後はパーティーの足枷になっている気がする。外伝スレではレベル13から盗賊転職でコルツ要員と言われていて、実際転職後の盗賊がレベル18になった時点でナチュラルボーンメイジよりも成長が早くなる。取り柄は使用回数が倍くらいになるだけ。立場無いです。


・僧侶
 僧侶呪文なしでプレイするのはほぼ既知外沙汰でありロードの成長速度がアレなので必ずパーティーに一人は必要になる。装備もそこそこのものが揃うし、HPの伸びもまぁまぁ。回復呪文の残り回数が探索時間の残り時間と言っても過言でない外伝迷宮のバステ地獄を考えると、結局最後まで僧侶のお世話になってたりする事が多い。成長速度は並。


・盗賊
 高レベルパーティーではお役御免と良く言われるが、無駄に早いレベルアップのお陰でHPが一番高くなってみたり攻撃が一番当たったりと時々いぶし銀に見えるから困る。他職経由で中盤から参戦するパターンが比較的便利か。序盤の宝箱はゴミ箱と大差ないので、実は初期編成にどうしても必要なキャラクターではなかったりする。外伝IIIではインチキくさいアルケミスト呪文を忍者が覚えるようになったため、完全にその意義を失い、中盤のエースの名を欲しいままにした。


・侍
 魔法使いと戦士のハイブリッド、魔法剣士。いわばWizの代名詞とも言える武器「むらまさ」が装備出来るのでなんとなくパーティーにいる事が多いが、外伝シリーズでは最強武装とも言い切れなかったり、防具がしょっぱかったりと不遇の職業だったりする。魔法の完全習得が遅い。やたら遅い。全体魔法は6〜7レベル呪文なのでご一行様に苦戦する時期にまだラハリトですとか言われると大変困る。でもなんとなくパーティーに必ず一人はいる。あと意味も無く新人を作っている時に、無駄な高ボーナスキャラが来てしまうとつい侍にしてしまうが、そんな侍が日の目を見る事はあまり無く、気が付くと「ぎんこう」「にもつばん」という不名誉な名前をつけられて酒場で皆の帰りを待っていたりする。


・君主
 僧侶と戦士のハイブリッド。とにかく成長が遅い。レベル16で僧侶呪文レベル7まで覚えると聞くとなんとなくお得感を覚えるが、僧侶との成長格差を考えると最初からいても困る。倍打や抵抗付与はトップなのでアイテムが揃った時にはチートキャラ状態になるのだが、その頃にはいい加減アイテムは出揃っていて、そろそろ宴もたけなわ状態だったりする。総合性能で言えば侍と君主で何でここまで差が付くのかと思ったりしないでもないが、まあ西洋発だもんな。やむなしか。


・司教
 魔法使いと僧侶のハイブリッド。序盤の成長速度は忍者より遅いとかどんな罰ゲームだよ。完全習得はレベル28なのでまともに育った頃にはキャンペーンクリアしてしばらく経っている事がある。未確定アイテムを鑑定出来る唯一の職業であり、パーティー外でも必ず一人は欲しい職業。でも成長が遅い上に装備が微妙、下手すると「鑑定アイテムのやり取りめんどくさいから裸で酒場に居ろや」と冷たくあしらわれ酒場で新参侍と皆の帰りを待ってたりする。外伝IIではシナリオ担当者の個人的な趣味で更に冷遇されていた。魔法使いを入れておくよりは便利だと思うんだけどなぁ…ベニー好きだけどアレは流石に無いと思った。


・忍者
 そういえばそんな人も居たね。装備なし状態で2レベルごとにACが下がり、クリティカルを出せる。盗賊能力も持っていて、仕様を聞くとちょっと凄い人だと感じるのに、成長が遅く、HPの伸びもいまいちで何となく敬遠されがち。外伝IIIでは鑑定能力・罠解除能力をアルケミスト呪文で身に付けたため使い勝手が改善した。
 「レベル100ニンジャが死んだ日」とか職業的に思い入れのある人は多いらしい。