クラサン雑感

 いつも思うのだが、一生涯で本気でレビューしたい作品なんて10本あるかないかだろう。仕事や使命感でやれる人には本当に頭が下がります。感想書くだけでもけっこうしんどいと言うのに。
 さって1ヶ月ぶんくらいあると読みがいあるなぁ。と連載に物珍しげな物があったので紹介。
『True Emotions』 第1話 / Ceccarini Matte0(http://club.shogakukan.co.jp/magazine/SH_CSNDY/toxuruhemo_001/detail)
 イタリアから?へえー。と興味本位で読んだけど、ええとつまりプロモーション能力の成果を評価したら良いの?割と図画工作。読ませるというより見せる感じ。言いたい事は何となくわかるんだが異文化コミュニケーションの壁を見た気がした。えーと、頑張れ。もうちょっと頑張れ、説明とか。モノローグとか。そう言うのないと物足りないんだ。

やん×こみ / ひらかわあや(http://club.shogakukan.co.jp/magazine/SH_CSNDY/yankomi_001/detail)
 なぜか「ゲッチューまごころ便」と似た匂いを感じたのでチャンピオン行ってくれねーかなと思った。サンデーで好き勝手やらせてくれるのかなあ、心配だ。オチは概ね予想の範囲内だと思ったら半歩先の黄蘭青状態とか、漫画としてこなれているのでアベレージは安定して読めると思う。面白いかどうかと言われると「ちゃんと金は払うよ?」というややキツい評価か。

ハガネ騒動 / 高村律欧(http://club.shogakukan.co.jp/magazine/SH_CSNDY/haganesoud_001/detail)
 悪人が人情にほだされて悪人をやっつける、とてもありがちな展開です。連載だったらもう少し読みたいかなあ。もっとアクが強い方が個人的には好みかな。そのぶん安心して読めるので予定調和スキーには勧めてみる。

すすめ!オカルト研究会 / 板倉吉孝 (http://club.shogakukan.co.jp/magazine/SH_CSNDY/susumeokar_001/detail)
 どうしようもないのに妙にパラメータが高いキャラを出されると幕張を思い出すのはあのインパクトのせい。残影拳でフィニッシュとか未だにトラウマ。異端系の学園コメディーなのでそれ以上でもそれ以下でもないかなあ。キャラの設定の盛りつけの割に味があっさり目。嫌いじゃない。

そこがOKUGAI探偵事務所!! / 山内雄矢
 「ダイナマ伊藤」や「お坊サンバ!」の系譜に連なる、シュールと言うか…ええと…156と言うか…サンデーとしては「正統派ギャグ」だよな、これ。そのうち本誌連載枠に載るかもなあ…そしてまた「つまんねーwww」とか言いながら毎週欠かさず楽しく読んでしまう自分に気が付いて慄然とするんだ、きっとそうだ。サンデー読者の端くれとして、これを否定出来る訳がないじゃないですか!

 連載陣はいろはとムシブギョー、イエロードラゴン、アーティストアフロはチェックしてます。他のは触った事ないからめんどくせえ、という非常にアレな理由で読んでないので、暇を作って読みたいなあ。
 個人的にはせめて「東遊記」とか「トガリ」並みにアクの強い漫画がまた読みたい。今の本誌ならジオがその枠に当たるんだけど、いかんせんパンチ力がなあ。ANDEADは、そこと地続きだけど、本誌では黒過ぎて潰れるのでクラサンが一番読みやすい。そろそろ単行本買うかな。