いろいろ

まおゆう読み終わったー。最初を乗り切れば意外になんてことなかったぜ。
個人的には「あ、これドラクエベースなんだ?」ってのと、箱庭は箱庭でしかないので、箱庭の絶望は馬鹿馬鹿しいと思いました。よって読後感はかなりスッキリです。
閉じた輪の絶望とは、物理的な閉塞ではなく、観念の停滞であって、生きて死ねる環境が整った箱庭世界に本質的な絶望は存在しえない。だからこそのあの説得であり、結びなんだと思います。
箱庭を作る側としては与えた枠内で希望を語れる子が生まれたらそれでいいかな。あえてロンドを踊らせるのは、その先への希望を見いだせないから、って指摘には同意します。


胎界主は相変わらずきついなあ。考えたくなくて目を逸らしてたのにぶつけてきやがった。
存在承認の仕組みや胎界主の在り方から予想はしてたけど、まず実存ありきと抑えられたのが辛い。存在承認は実存に付随するだけで、存在承認ありきで行動しても実存は成立しない。仮面な訳だからな。仮面が肉に付くパターンもない訳じゃないが、結局はそれ、あるいは何かを「主体的に信じる」ことができなければ無駄、という話。
誰もが褒めたたえたとしても、自分がクズだと感じるならそれはクズなんだよ、それは恐らくブレたりしない。
だから、「誰からも必要とされない」ことは問題じゃなく、「自分が自分を必要としない」ことが一番の問題だ、って突っ込んできた訳だね。
それが、きつい。これはね、割とたちの悪い正論なんだよね。まあ今更自分探しかよ、って気がしないでもないしなあ。むしろ自分作りなのかもなあと、ちょっぴり思った。