ついでだ、言っておけ。

 優越感ゲームが楽しいのは最初だけ。
 某卓球ブログを見ていて思ったのだけど、まあどっちもどっちかなぁと。個人的には++発売決定時からの本スレ、一歩スレの確執を思い出した。「文句が有るなら去れ」は本スレの不文律なのかも知れないけれど、プレイヤー同士が争ってどうするの、とは常に思う。
 未だに一歩スレでは本スレ住人を侮蔑してる。度を超してる人をプギャーするのは全く同感。「やりすぎだ馬鹿」と言いたくなる。でも、自分がいる場所をどう見てもらいたいのかは個々に答えがあるものだから難しいところだけど、どちらが正しいかの答えはいずれ出ると思う。まあアクティブな客が少ないコンテンツは廃れるんだけどさ…ちょうどいいレベルって、なかなか、ね。でも侮蔑して見下すのは無いな。それは無い。
 馬鹿になって楽しんでる人を見て「馬鹿だなぁ」と思うのは当然なんだけど、そもそもこのゲームは馬鹿になりきって楽しめなければ楽しくない訳で、楽しめている人は(良い意味で)馬鹿にする対象であると同時に羨望の対象でもあったりすると思うんだけどね。少なくとも無印初期のスレはそんな雰囲気だった。馬鹿さ加減を競い合ってた部分はあった。それがエスカレートして、分裂を招いて、諍いを生んで、今に至る訳だけど。俺はいまでも「楽しんだ奴が勝ち」だと思うよ。それでも文句が言いたくなるのもわかるから、本スレと一歩スレを掛け持ちしている。無根拠に全肯定する事は正しくないけれど、葛藤の末に全肯定するのはひとつの答えだと俺は思ってる。
 まあ、俺自身あまり偉そうな事を言えた義理ではないけれど、大人は面と向かって相手を見下したりはしない。よっぽどの事がない限りはそれはやらない。ネットでは本音OKという詭弁でおおっぴらにやっている人もいるけれど、そちらに傾くと対話が成立しなくなる事を理解しているのかはちょっとわからないのが不安でもある。芸風だ、キャラだ、ってのは言い訳だと思うんだよね。たまにはスカッとしたいから、そういうのも良いのかも知れないけれど、大事な話をそのノリでやるのは少々中2が過ぎると言わざるを得ない。ただプギャーしたいだけの人間と同じ土俵には立ちたくもない。
 閑話休題。要するに意見の多様性をもう少し鷹揚に受け入れてはどうですか、と言う話でしかないのだけど。個人的には本スレの潔癖さも煽り耐性の低さも嫌いだし、ルールを声高に叫ぶ割に簡単にルールを破るちぐはぐな態度も気に入らない。かといって今の一歩スレに漂う怨嗟の念も気持ち悪い。本スレに出向かない行儀の良さは本スレにも見習ってもらいたいけれど。まあ本スレが過疎っているのと同様に一歩スレも過疎っている訳で、過疎の結果として粘着質が残ったとも言える。ああ、つまり末期なのか。理解した。
 プレイヤーの成熟度云々については触れたくないのでぐちゃぐちゃ言わないけれど、結局ネット上で何かしら荒れた時に最後に残るのは優越感ゲームで、その結果はジャンルの衰退でしかないんだよね。
 戦いは飽きるんだよ。ボトムズの頃からそれは定理なんだ。


あとがき。
 多分アレか、小林よしのりが言ってたけど「サヨは母性的」ってのは経済でいう左翼の方向性と通じると思うんだけどさ、俺は出来るだけコミューンから脱落者は出したくないのね、犠牲者と言っても良いけれど。まぁ俺はそのゲームやってないから部外者なんだけど、そういう視点が基本にあるから外部の集団見てて「ああこれは内ゲバになるな」と思うと悲しくなる。対立する必要はないはずなのに何で煽ってんのかなぁ。自分が同じ側に立った時にどんな気持ちになるかを想像して、その時にどんな言葉をかけてもらいたいかを考えたらあんなエントリにはならなかったと思うんだ。「気持ちはわかる、今は泣いとけ。でも暴れんのはやめろ、楽しみにしてる奴もいるんだ。」って言い方ならまだ角も立たなかったろうに。あの流れの中でそうは言えなかっただろうけどさ。


 似たような、小規模で見苦しい争いを自分のいるコミューンでやられた経験の有る身としては、あの時の事を思い出して何ともいやーな気分になるよ。まあ基本傍観者だからね、どこにいても外様でしかないんだけどさ。
 ん?俺がちゃんと和の中にいられる居場所はどこなのかって?はは。それ聞いたらおしまいだよ。


 そんなとこはない。どこを探したってない。それでいいし、それがいいんだよ。


 誰も必要としないし、誰からも必要とされないように、ずうっと傍観者で、どこにも居場所がないまま生きていくんだよ。そういう決まりなんだ。