保守派ユーザのぼやき

 そういえば最近、時々話題に上るソフマップの異常行動について考えてみた。
寧々さん等身大パネル(自作)と熱海旅行 「スタッフ痛すぎるwww」
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/51037924.html

 なんか心の中で「No way! で終わりだろ」と冷静に突っ込んでるけど、この気持ち悪さとかをちょっと一度は整理しておいた方が良い予感がしたので、羅列してみる。


・気持ち悪いと感じた理由
 とりあえず「気持ち悪いな」という思いを頂いてしまうのは当たり前だと思考停止したら先に進めない。オタとか一般人とかそう言う区分より先に「アニメ・ゲーム・漫画」というカテゴリに対してのマイナスイメージがあるのが出発点で、その中でもギャルゲのカテゴリに入ると、なんだろう、「欲望と願望の凝縮したもの」という認識になってるので、それをおおっぴらにしてはダメだという気持ちが湧いて来る。これは俺のモラルだから、違う戒律で生きる人にケチをつけるのはあまり良い事ではないんだが。当然異論はあるだろうし、それは認める。
 なので「俺が不快なので多少自粛しちゃ貰えませんか」と主張して良いのかちょっと悩む。破綻しない範囲で言えば「独自主観の主張・行使は同戒律内のコミューンで行なうべきで、他戒律の人間もいる外部では自粛すべき」と言ったところか。他人から白い目で見られるのがわかってても堂々と布教活動したら迫害されるしな、啓蒙活動は既存集団の保全を前提にして行なうのがベターと保守派の俺は思うんだが、急進派はそうは思ってなかったりする。…なんかこの構造はよく見るなぁ。
 で、上記の理由から、臆面もなく公然と「ぼくギャルゲオタです。この子が大好きなんです。」と周知してる姿への拒否反応がある。そういうのはネットの中だけでやってくれよ、能動性云々を抜きに強制的に耳目に入るような行動はアウトだろ。
 ギャルゲオタからの反発はそういった構造から来てると思う。他からの反発は普通にエイリアンへの拒否反応だからあって当たり前。変に寛容になられた方が退くわ。


・どうしてこうなったのか
 これは割と単純で、急進派のデモンストレーションが競い合ううちに加熱した結果。「ぼくはこのゲームの為にこんな事まで出来るんだ!」という煽り合いがエクストリームの源泉ではあるので、当然の帰結なのだが。猪突猛進というか周りが見えてないというか、「そこまでやると思ってなかったわ…」と言うか。正直、今後報告が上がるであろう「大野屋単身宿泊」も、個人的にはやり過ぎ感を感じる。エクストリームは人目ゲージとの戦いなので、人目ゲージを気にしなくなったらそれはもはやエクストリームですらなくただの奇行じゃないのかね。チート行為に感動は無い。嫌悪感があるだけ。
 「他人からどう見られても良いじゃないか」って、都市部に多い思想だけど、これって裏返すと「だって俺も他人なんかどうでもいいんだよね」という相互スルーの精神だから、拡張し過ぎると社会生活を送るのに支障を来す思想なんだけどな。最低限のレベルでは相互不干渉の概念は必要だと思うけれど、高いレベルでの相互不干渉を要求するのは集団の崩壊を招くだけで、まぁご覧の通りですよ。相互監視社会を素晴らしいとは思わないのは俺もそうだけど、みんな主張の承認のみを要求する事に終始して、「妥協点はどこなの?」っつー話に誰も見向きもしない。まあそれが個人主義ですけど。殆どの人が終着点を間違ったまま議論するからどこにも辿り着けない。歩み寄る気が無いなら議論にならない。だから煽り合いだって言われるんだよ。
 閑話休題
 もっともエクストリーム自体がわかる人が注意して見ていればARマーカーも梱体(場合によっては痛DS)も見ればわかるわけで、セーフとアウトの境目が曖昧ではあるのだけど。でもパネルは初見アウトだろ。どう考えても。賞賛する奴はそっち側なんだろうけれど、保守派急進派の両方をひっくるめてのユーザー層である事にもう少し自覚的であって欲しいな。身も蓋もない言い方をすると「こっち側まで巻き込むな。俺らに迷惑かけるな。」って事だけどね。それを投げつけたら泥仕合だし、そういう事を言っちゃう保守派にはなりたくないんだよなあ。


・まとめ
 痛DSや、イベントごとに料理作ってみたりケーキ買ってみたり、フィギュア作ってみたりする事は、想いの丈の表明だからその行動とパッションを否定するつもりは無い。いい意味で刺激にもなるし、そういうアツい人との彼女通信は面白いしな。ただ、度を超すと下品になるので、「すげぇ」が「すげぇ下品」になる境目の見極めをちゃんとして欲しい。
 と、まとめた辺りで「侘び数奇」の立ち位置ってレベル高いよなと気付かされるのは不思議なもんだなぁ。